2015年1月16日金曜日

【適性】2014阪神カップ

第9回阪神カップ(G2) - netkeiba.com

前日時点ではウリウリを狙っていたが、当日のレースを見ていると前週までの素軽いディープインパクト産駒が直線一気を決めるような馬場ではなく、スタミナ寄りの差し馬が走っていた。また、パドックも余裕残しであまりいい気配でなかったこともあり、ダイワマッジョーレを本命とした。
ただ、ダイワマッジョーレは馬格がない馬で、スピード馬場でなくなったとはいえ、阪神1400ではパワー負けするのではないかと不安があったが、実際、馬格があるパワータイプの後塵を拝する結果となってしまった。

有馬記念もそうだが、馬場や展開の微妙なズレで、狙った馬とは逆のタイプが来る場合が少なからず生じる。人気馬であれば諦めるほうが賢明だが、10倍前後であれば、逆タイプの最上位は押さえておくほうが的中率の観点から理想的だ。
年が改まったのを機に、しばらく適性論の考察を進めてみたい。


私は補助的に適性を考えるため、以下のようにかなりザックリとした分類で見ている。

●スピードタイプ…高速馬場や上がりの速いレースが得意。荒れた馬場や深いダートが苦手。
 馬体:中(概ね450~500kg前後)
 例)ディープインパクト、キングカメハメハ、フジキセキ、サクラバクシンオー、ミスプロ系

●スタミナタイプ…若干時計が掛かるレースが得意。スピードタイプほど素軽さがなく、パワータイプほどダート適性がない馬。
 馬体:小中(概ね400~500kg前後)
 例)ハーツクライ、ステイゴールド、グレイソブリン系、ノーザンダンサー系、ロベルト系

●パワータイプ…ダート適性がありそうで(実際の戦績は問わない)、特殊な馬場で強い。スピード競馬では足りず、スタミナ競馬で脆い馬。
 馬体:大(概ね500kg以上)
 例)シンボリクリスエス、ダイワメジャー、マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ミスプロ系、フレンチデピュティ

例は代表的なパターンで、同じ種牡馬でもタイプが異なる場合もある。ウリウリ、ミッキーアイルはスピードタイプだが、馬格があるリアルインパクトはパワータイプと考えたほうが戦績からしっくり来ると思う。
ロサギガンティアもフジキセキ産駒にしては馬格がありパワー寄りのタイプだ。阪神カップでは使い込んで疲れが気になるうえ脚質からして距離も忙しかった。

芝戦では来ている種牡馬と馬格で日々の傾向がだいたい見える。
例えば、正月開催の京都は時計が速く、スピードタイプの差し馬が走っていたが、4、5日目からは馬場が踏み固められた影響かパワー寄りの先行馬が走り易くなっている印象を受ける。
中山の場合、速めの馬場で始まり、スピードタイプの先行馬が走っていたが、開催が進むにつれ時計を要すようになってきて5日目はノーザンダンサー系やサンデーサイレンス系のスタミナタイプが目立って走っている。

ダート戦は基本的にパワー馬間の比較となり、来ている馬の馬格からスピード要求量をある程度測ることができるが、スタミナがポイントとなるレースはさほどないため、別のロジックが必要となるように思う。これは今後の課題とする。

2015年1月1日木曜日

有馬記念後記

エピファネイア本命だったが、仕掛け遅れに尽きる内容。
折り合いへの懸念が戦前から強調されていたが、前2走はフラストレーションがピークの状態で、一度勝ったことで和らぐことは予見できた。実際、当日は気負いを見せず、落ち着いた気配だった。要はいらぬ心配をしたに過ぎないわけだが、陣営が事前に折り合い重視を表明しており、度胸があまりないジョッキーなのも分かっているのだから、スローも想定すべきレースだったのかもしれない。

ジェンティルドンナは多少疲れがありイレ込みぎみだったが、内利して得意の瞬発力勝負になったため流れに乗りきった。
ゴールドシップは他路線の利があったが、同様に流れが合わず、別の他路線馬であるトゥザワールドが割って入ったかたち。
ワンアンドオンリーは馬体が絞れず、パドックで全く覇気がなかった。前2走で馬が萎んだようにも思え、復調するまで時間を要するかもしれない。