2015年3月26日木曜日

【2,3歳戦のセオリー】スプリングステークスを参考に

キタサンブラックが勝ったスプリングステークスは2,3歳戦の結末として極めて典型的なものであったと思う。
少キャリアの馬同士が対戦する2,3歳戦はローテーション分析がストレートに結実し易く、収益の軸となるカテゴリーである。G1級の馬と1勝で終わる馬が対等に枠を与えられているという特殊性に加え、血統背景や1戦限りのパフォーマンスといった当該レースに関わりの薄い要素が人気に偏りを生じさせやすいため、高い収益性が生じるのだ。
ポイントをまとめておく。

●指数は関係がない
重賞を好走すれば平場より大きな数値を獲得するが、トップクラスを走り切った疲労も同時に抱えるため、高い指数ほどむしろ危うさがある。

●当該コース適性重視
多くの馬が初コースとなる場合、戦歴の純粋な評価がそのまま結果に繋がることが多い。
キタサンブラックは前走の先行歴が有利で、馬格があることや配合から中山向きのパワーを持つことは想像に難くない。
差して新馬勝ちした後に突如2番手押切りした内容はスケールを感じさせる。ちなみに前走の1番人気は重賞好走後のダッシングブレイズだった。同様の構図である。

ダノンプラチナは戦前から小回りコースが不安視されていたが、加えて初めて追い込んだ後の距離延長となることもマイナスである。さらに重賞好走後のストレスもあった。
京成杯1,2着のベルーフ、ブラックバゴは差し馬場だったこと、また中山2000と1800の差し易さの違いから好走は難しかった。

●血統は適性評価に留める
このレースが示すとおり、血統背景によるスケール比較は馬券の弊害になるといえる。少なくとも全馬が1勝する実力は有しているのであるから、戦歴とパドックから考えるべきだ。
前日の若葉ステークスではメイショウサムソンの仔が穴を開けていたが、スケールよりも当日の条件にマッチしているかどうかのほうが重要なのだ。

●パドックを見る
若さを見せる馬も多く、結果に繋がり易い。

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