2015年5月31日日曜日

ダービー後記

昨年、トゥザワールドは皐月賞でイスラボニータに対してコンプレックスを持ったと書いたが、全く同様にリアルスティールは皐月賞で並ぶ間もなく抜き去られたドゥラメンテに対してコンプレックスがあった。仕上がりは良く、差しに回って持ち味を生かす競馬も正当なものに思われるが、隣枠に入り、終始ドゥラメンテを見るレースとなっては辛く、勝負処で伸びあぐねたのはコンプレックスに尽きる。

サトノクラウンは皐月賞では外に振られる不利があり、直線でまともに走れていなかったため、ストレスは低い。逆転があり得るとすれば最右翼と考えていたが、速すぎる時計は適性面で分が悪いのに加え、調教後発表の馬体重が490キロあったにも関わらず、当日発表では前走時の-4キロとなる470キロ。減り方が急で、体調にも問題があった。

ドゥラメンテは楽勝後でストレスの懸念はない。昨年の記事でトゥザワールドの配合がキングカメハメハ×サンデーサイレンスで底が浅く、G1では足りないと指摘したが、その点もあっさりクリアしてしまっているため、減点材料に乏しかった。

サトノラーゼンは皐月賞未出走なうえ、2走前が条件戦。パドックでは気合が乗り、ステップレースを挟んではいるが上積みを感じさせた。
純粋な他路線は小頭数しか経験のないアダムスブリッジのみで、スピードが要求される馬場で他に良い馬はいなかった。
トップクラスにおける対戦間ストレスの影響を如実に反映したレース結果だった。

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