内伸び馬場で1番人気が大外なので荒れそうなものだが、さほど好調な馬がいない中でハイペースの持久戦となって、堅く収まった。
ミッキークイーンは好騎乗だったが、小柄な分、集中力を感じる。詰まらなければ内が苦手ということもないと思う。
クイーンズリングはいつもイレ込みがきつかったが、この馬なりに落ち着きが出ており、差しに回る位置取りショックが効いた。凡走後ベター。
マキシマムドパリはパドックで目立って良い気配だった。馬体が増えてスケールアップしている。
タッチングスピーチは自力では劣るので、ポジション取りに行っても足りなかったとは思う。外伸び条件が欲しい。
ココロノアイはデキいまひとつ。立て直して重い馬場での巻き返しを期待したい。
2015年10月27日火曜日
2015年10月1日木曜日
2015.9.27
2015年9月27日(日) 4回阪神7日 11R 神戸新聞杯(GII)
リアファル芝2戦はスロー逃げだが、ダートで先行歴があるのは良い。相手強化なら距離延長のほうが競馬はし易いし、ストレスの薄い臨戦過程。菊最右翼かも。
リアルスティール
展開から仕方ない結果だったが、距離延びて良いことはないし、上積みは少ない。
他は仕上がっていない馬が多く特に目立たず、本番では他路線とセントライト記念の敗戦馬に注目してみたい。
2015年9月24日木曜日
2015.9.19-21
続くかわからんけど前週の気づきを書いてみる。
出遅れから派手に勝ったが、強引で流れに入ってないので相手強化は疑問視。
ストロングサウザー
現級では足りないように思えたが、流れが楽だった。
キクノソル
外から捲れるほど抜けた力量はなかった。現級では少し足りず、均衡ぎみなので内枠ベター。
素晴らしいパドックで、1頭だけ輝いて見えた。充実している。
これは意外だった。急成長で春の内容は度外視。
ミッキークイーン
多頭数では捌きづらそうで、コース形態を考えると本番のほうがより難しいと思う。人気なら評価下げたい。
レッツゴードンキ
気のままに行った内容で、次走は乗り難そう。
ダービーのときと比べると気の抜けたパドックで、コースも向きそうではなかった。
キタサンブラック
余裕残しに見えたが、惨敗後でストレスがなく、パワー勝負に持ち込めた。
ミュゼエイリアン
キレないので持久戦向き。スクリーンヒーロー産駒らしく闘争心が強い。
ベルーフ
他路線挟んで仕上がりも良かったが、自力で捲れるほどには強くないという内容。前走、京成杯にしても展開利があり、流れ次第。
ブライトエンブレム
馬体増なくパッとしないパドック。展開的に仕方ないが、成長も乏しい印象。
2015年9月19日(土) 4回阪神3日 9R 野路菊ステークス
ロスカボス出遅れから派手に勝ったが、強引で流れに入ってないので相手強化は疑問視。
2015年9月20日(日) 4回中山4日 11R ラジオ日本賞
ピーク過ぎた馬ばかりでレベルが低かった。ストロングサウザー
現級では足りないように思えたが、流れが楽だった。
キクノソル
外から捲れるほど抜けた力量はなかった。現級では少し足りず、均衡ぎみなので内枠ベター。
2015年9月20日(日) 4回阪神4日 9R 吹田特別
スマートボムシェル素晴らしいパドックで、1頭だけ輝いて見えた。充実している。
2015年9月20日(日) 4回阪神4日 11R ローズステークス(GII)
タッチングスピーチこれは意外だった。急成長で春の内容は度外視。
ミッキークイーン
多頭数では捌きづらそうで、コース形態を考えると本番のほうがより難しいと思う。人気なら評価下げたい。
レッツゴードンキ
気のままに行った内容で、次走は乗り難そう。
2015年9月21日(月) 4回中山5日 11R セントライト記念(GII)
サトノラーゼンダービーのときと比べると気の抜けたパドックで、コースも向きそうではなかった。
キタサンブラック
余裕残しに見えたが、惨敗後でストレスがなく、パワー勝負に持ち込めた。
ミュゼエイリアン
キレないので持久戦向き。スクリーンヒーロー産駒らしく闘争心が強い。
ベルーフ
他路線挟んで仕上がりも良かったが、自力で捲れるほどには強くないという内容。前走、京成杯にしても展開利があり、流れ次第。
ブライトエンブレム
馬体増なくパッとしないパドック。展開的に仕方ないが、成長も乏しい印象。
2015年7月13日月曜日
差→逃→差の位置取りショック
先週目立ったパターン。逃げて好走した後は揉まれて嫌がるリスクがあるが、本来が差し馬なら良い刺激となるケースがある。
2015年7月11日(土) 3回中京3日11R 豊明ステークス
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201507030311&mode=result
ゴールドベルは同級を逃げて接戦した後で反動が気になったが、むしろ気合の乗ったよい気配で、距離短縮を自然に差す位置取りショックを決めた。大外枠で揉まれることがなく、外差し有利なコースでもあり、条件が揃っていた。
2015年7月12日(日) 2回福島4日10R 天の川賞
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201503020410&mode=result
これは偶然ハマったケースで、ノースショアビーチは単騎逃げ後に外々を競りかける流れだと危うそうだったが、スタートが悪く、無理にいかずに控えたところ、前がやり合って潰れたのを楽にマクる展開。逃げ馬が差しに回る場合はこういう揉まれない展開で、かつ弱い相手がベター。2番人気のリッカルドは馬体減ってイラついており状態が悪かった。
2015年7月12日(日) 3回中京4日11R 第20回 プロキオンステークス(GIII)
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=p201507030411&mode=top
ベストウォーリアはトップクラス戦が続いており、G1後に逃げて凡走したことが結果的に疲労を抜きつつ活性化する効果を引き出した。パドックでいつも大人しく状態が掴み辛い馬だが、スタート決めて好位置からあっさり抜けた。59キロがやはり気になったが、結果コメントでジョッキーが「59キロだったので、あまり後ろからの競馬はさせたくありませんでした」といっていて、乗り方がわかっていたようなので、むしろ過剰反応だったか。乾いた砂でパワー競馬だったので、先行してしまえば影響は少ない。
コーリンベリーも差→逃というローテで、パドックでも状態の良いところを見せていたので、番手からのほうが良いだろうと思ったが、正攻法なので仕方ない。パワータイプが有利だったので、ペース落として瞬発力寄りのレースにするなどでなければやや条件がズレていた。
レッドアルヴィスは反動で、人気なら軽視したいローテーション。エアハリファは緩かったのかイレ込んでいた。
逃げた後の差し馬が好走する場合、ポイントとしては無理に押さえず自然に差す形が良い。
反動が気になるが、活性化して意外と凌げるケースも多い。NHKマイルカップのクラリティスカイなどは典型。
2015年7月11日(土) 3回中京3日11R 豊明ステークス
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201507030311&mode=result
ゴールドベルは同級を逃げて接戦した後で反動が気になったが、むしろ気合の乗ったよい気配で、距離短縮を自然に差す位置取りショックを決めた。大外枠で揉まれることがなく、外差し有利なコースでもあり、条件が揃っていた。
2015年7月12日(日) 2回福島4日10R 天の川賞
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201503020410&mode=result
これは偶然ハマったケースで、ノースショアビーチは単騎逃げ後に外々を競りかける流れだと危うそうだったが、スタートが悪く、無理にいかずに控えたところ、前がやり合って潰れたのを楽にマクる展開。逃げ馬が差しに回る場合はこういう揉まれない展開で、かつ弱い相手がベター。2番人気のリッカルドは馬体減ってイラついており状態が悪かった。
2015年7月12日(日) 3回中京4日11R 第20回 プロキオンステークス(GIII)
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=p201507030411&mode=top
ベストウォーリアはトップクラス戦が続いており、G1後に逃げて凡走したことが結果的に疲労を抜きつつ活性化する効果を引き出した。パドックでいつも大人しく状態が掴み辛い馬だが、スタート決めて好位置からあっさり抜けた。59キロがやはり気になったが、結果コメントでジョッキーが「59キロだったので、あまり後ろからの競馬はさせたくありませんでした」といっていて、乗り方がわかっていたようなので、むしろ過剰反応だったか。乾いた砂でパワー競馬だったので、先行してしまえば影響は少ない。
コーリンベリーも差→逃というローテで、パドックでも状態の良いところを見せていたので、番手からのほうが良いだろうと思ったが、正攻法なので仕方ない。パワータイプが有利だったので、ペース落として瞬発力寄りのレースにするなどでなければやや条件がズレていた。
レッドアルヴィスは反動で、人気なら軽視したいローテーション。エアハリファは緩かったのかイレ込んでいた。
逃げた後の差し馬が好走する場合、ポイントとしては無理に押さえず自然に差す形が良い。
反動が気になるが、活性化して意外と凌げるケースも多い。NHKマイルカップのクラリティスカイなどは典型。
2015年6月14日日曜日
マーメイドステークス後記
マリアライトから流したがシャトーブランシュは盲点だった。
阪神2000mでは微妙に適性がズレる馬ばかりで、穴っぽいところが多かった割に、適性がものをいう結果だった。
阪神と2000m、両方に勝ち鞍があるのはシャトーブランシュとリラヴァティのみで、リラヴァティは重賞接戦後。差し馬場でもあり、シャトーブランシュはトップクラスで均衡ぎみなイメージだったが、見返すと条件戦で合わない条件が続いていた。しかも先行から自然と差しに回れる位置取りショックである。
アースライズは初古馬戦でストレスのない相手だがG1好走後で間隔詰まって疲労が出てしまった。バウンスシャッセはパワーが活きる条件でないと走らないので、適さず。
パールSが主要路線となっていたので嫌ったが、適性と状態から他に走れる馬もおらず、古馬がよく復活するレースでもあるので考察が浅かった。
阪神2000mでは微妙に適性がズレる馬ばかりで、穴っぽいところが多かった割に、適性がものをいう結果だった。
阪神と2000m、両方に勝ち鞍があるのはシャトーブランシュとリラヴァティのみで、リラヴァティは重賞接戦後。差し馬場でもあり、シャトーブランシュはトップクラスで均衡ぎみなイメージだったが、見返すと条件戦で合わない条件が続いていた。しかも先行から自然と差しに回れる位置取りショックである。
アースライズは初古馬戦でストレスのない相手だがG1好走後で間隔詰まって疲労が出てしまった。バウンスシャッセはパワーが活きる条件でないと走らないので、適さず。
パールSが主要路線となっていたので嫌ったが、適性と状態から他に走れる馬もおらず、古馬がよく復活するレースでもあるので考察が浅かった。
2015年5月31日日曜日
ダービー後記
昨年、トゥザワールドは皐月賞でイスラボニータに対してコンプレックスを持ったと書いたが、全く同様にリアルスティールは皐月賞で並ぶ間もなく抜き去られたドゥラメンテに対してコンプレックスがあった。仕上がりは良く、差しに回って持ち味を生かす競馬も正当なものに思われるが、隣枠に入り、終始ドゥラメンテを見るレースとなっては辛く、勝負処で伸びあぐねたのはコンプレックスに尽きる。
サトノクラウンは皐月賞では外に振られる不利があり、直線でまともに走れていなかったため、ストレスは低い。逆転があり得るとすれば最右翼と考えていたが、速すぎる時計は適性面で分が悪いのに加え、調教後発表の馬体重が490キロあったにも関わらず、当日発表では前走時の-4キロとなる470キロ。減り方が急で、体調にも問題があった。
ドゥラメンテは楽勝後でストレスの懸念はない。昨年の記事でトゥザワールドの配合がキングカメハメハ×サンデーサイレンスで底が浅く、G1では足りないと指摘したが、その点もあっさりクリアしてしまっているため、減点材料に乏しかった。
サトノラーゼンは皐月賞未出走なうえ、2走前が条件戦。パドックでは気合が乗り、ステップレースを挟んではいるが上積みを感じさせた。
純粋な他路線は小頭数しか経験のないアダムスブリッジのみで、スピードが要求される馬場で他に良い馬はいなかった。
トップクラスにおける対戦間ストレスの影響を如実に反映したレース結果だった。
サトノクラウンは皐月賞では外に振られる不利があり、直線でまともに走れていなかったため、ストレスは低い。逆転があり得るとすれば最右翼と考えていたが、速すぎる時計は適性面で分が悪いのに加え、調教後発表の馬体重が490キロあったにも関わらず、当日発表では前走時の-4キロとなる470キロ。減り方が急で、体調にも問題があった。
ドゥラメンテは楽勝後でストレスの懸念はない。昨年の記事でトゥザワールドの配合がキングカメハメハ×サンデーサイレンスで底が浅く、G1では足りないと指摘したが、その点もあっさりクリアしてしまっているため、減点材料に乏しかった。
サトノラーゼンは皐月賞未出走なうえ、2走前が条件戦。パドックでは気合が乗り、ステップレースを挟んではいるが上積みを感じさせた。
純粋な他路線は小頭数しか経験のないアダムスブリッジのみで、スピードが要求される馬場で他に良い馬はいなかった。
トップクラスにおける対戦間ストレスの影響を如実に反映したレース結果だった。
2015年4月5日日曜日
【脚質転換】均衡打破の徴候
4月5日阪神5R 3歳500万下 ダート1800m
高速の不良馬場で先行力とパワーからウォーターイーグルという昇級馬を狙ったが、突き抜けるほどの力量差はなかったため、逃げる奇策に出た2着馬ゲットクローサー、差しへ脚質転換した勝ち馬ニホンピロサンダーの後塵を拝した。
3歳戦も煮詰まって来た時期で、抜けた馬がいなければ位置取り変更などのショックが決め手として目立っている。
ニホンピロサンダーは前走で初めて追い込む競馬をしており、2走前までは先行脚質だった。着順と着差だけ見ると均衡している印象で買い難いが、先行して現級2着の実績もあり、脚質転換で一変した。
3月28日阪神11R 毎日杯GIII
毎日杯のミュゼエイリアンも均衡ぎみの戦歴から脚質転換で一変した好例。やや速い馬場で先行有利の状態だったが、有力馬が差し馬ばかりで先行力をうまく活かせた。
この場合はバウンド式になっていて、2走前に突如先行するも惨敗、前走は差す競馬で少し足りない競馬をさせ、2度目の先行策で折り合わせた。
スクリーンヒーロー産駒は闘う意欲が旺盛だがキレ比べでは劣るため、こういうショックで道中のロスを減らして流れに乗るとハマりやすい。シンザン記念のグァンチャーレも差し→先行→差しと位置取りを転じることで勝利をもぎ取っている。
ポイントとしては差し転換、先行転換のいずれも近走で先行歴があり、闘志を煽っている点が重要。ミュゼエイリアンの葉牡丹賞のように惨敗するくらいのほうが2走目での一変が期待できる。
高速の不良馬場で先行力とパワーからウォーターイーグルという昇級馬を狙ったが、突き抜けるほどの力量差はなかったため、逃げる奇策に出た2着馬ゲットクローサー、差しへ脚質転換した勝ち馬ニホンピロサンダーの後塵を拝した。
3歳戦も煮詰まって来た時期で、抜けた馬がいなければ位置取り変更などのショックが決め手として目立っている。
ニホンピロサンダーは前走で初めて追い込む競馬をしており、2走前までは先行脚質だった。着順と着差だけ見ると均衡している印象で買い難いが、先行して現級2着の実績もあり、脚質転換で一変した。
3月28日阪神11R 毎日杯GIII
毎日杯のミュゼエイリアンも均衡ぎみの戦歴から脚質転換で一変した好例。やや速い馬場で先行有利の状態だったが、有力馬が差し馬ばかりで先行力をうまく活かせた。
この場合はバウンド式になっていて、2走前に突如先行するも惨敗、前走は差す競馬で少し足りない競馬をさせ、2度目の先行策で折り合わせた。
スクリーンヒーロー産駒は闘う意欲が旺盛だがキレ比べでは劣るため、こういうショックで道中のロスを減らして流れに乗るとハマりやすい。シンザン記念のグァンチャーレも差し→先行→差しと位置取りを転じることで勝利をもぎ取っている。
ポイントとしては差し転換、先行転換のいずれも近走で先行歴があり、闘志を煽っている点が重要。ミュゼエイリアンの葉牡丹賞のように惨敗するくらいのほうが2走目での一変が期待できる。
2015年3月29日日曜日
他路線の圧倒的有利 高松宮記念後記
前日の印に引きずられてコパノリチャードから買ってしまったが、冷静に考えればエアロヴェロシティはかなり材料が揃っていた。
・馬場
稍重ながら、9Rの1000万下で勝ちタイム1:08.6。速めの馬場となっていた。特徴として、馬格のある馬ばかり走っていたため、最も馬格があるエアロヴェロシティは適切。540キロ台(当日は524)で走っている馬が日本の馬場に適性があるのか疑念があったが、むしろ有利となっていた。
外差しが決まっていたのは一過程で、徐々に皆が内を避けてむしろ内枠有利となるのはよくあるパターン。馬群が広がるので内で揉まれる懸念も格段に低くなっていた。
・他路線の有利
短距離で対戦を続けているメンバーにあって、唯一の他路線馬であった。
コパノリチャードは阪急杯で負けて疲労が少なめで1200経験も少ない点を買ったが、今日の馬場では無理。
・状態
減っていたのが気にはなるが、パドックでは活気があり、イレ込むほどではなかった。
冷静に臨機応変な対応が出来るようになりたい。
・馬場
稍重ながら、9Rの1000万下で勝ちタイム1:08.6。速めの馬場となっていた。特徴として、馬格のある馬ばかり走っていたため、最も馬格があるエアロヴェロシティは適切。540キロ台(当日は524)で走っている馬が日本の馬場に適性があるのか疑念があったが、むしろ有利となっていた。
外差しが決まっていたのは一過程で、徐々に皆が内を避けてむしろ内枠有利となるのはよくあるパターン。馬群が広がるので内で揉まれる懸念も格段に低くなっていた。
・他路線の有利
短距離で対戦を続けているメンバーにあって、唯一の他路線馬であった。
コパノリチャードは阪急杯で負けて疲労が少なめで1200経験も少ない点を買ったが、今日の馬場では無理。
・状態
減っていたのが気にはなるが、パドックでは活気があり、イレ込むほどではなかった。
冷静に臨機応変な対応が出来るようになりたい。
2015年3月26日木曜日
【2,3歳戦のセオリー】スプリングステークスを参考に
キタサンブラックが勝ったスプリングステークスは2,3歳戦の結末として極めて典型的なものであったと思う。
少キャリアの馬同士が対戦する2,3歳戦はローテーション分析がストレートに結実し易く、収益の軸となるカテゴリーである。G1級の馬と1勝で終わる馬が対等に枠を与えられているという特殊性に加え、血統背景や1戦限りのパフォーマンスといった当該レースに関わりの薄い要素が人気に偏りを生じさせやすいため、高い収益性が生じるのだ。
ポイントをまとめておく。
●指数は関係がない
重賞を好走すれば平場より大きな数値を獲得するが、トップクラスを走り切った疲労も同時に抱えるため、高い指数ほどむしろ危うさがある。
●当該コース適性重視
多くの馬が初コースとなる場合、戦歴の純粋な評価がそのまま結果に繋がることが多い。
キタサンブラックは前走の先行歴が有利で、馬格があることや配合から中山向きのパワーを持つことは想像に難くない。
差して新馬勝ちした後に突如2番手押切りした内容はスケールを感じさせる。ちなみに前走の1番人気は重賞好走後のダッシングブレイズだった。同様の構図である。
ダノンプラチナは戦前から小回りコースが不安視されていたが、加えて初めて追い込んだ後の距離延長となることもマイナスである。さらに重賞好走後のストレスもあった。
京成杯1,2着のベルーフ、ブラックバゴは差し馬場だったこと、また中山2000と1800の差し易さの違いから好走は難しかった。
●血統は適性評価に留める
このレースが示すとおり、血統背景によるスケール比較は馬券の弊害になるといえる。少なくとも全馬が1勝する実力は有しているのであるから、戦歴とパドックから考えるべきだ。
前日の若葉ステークスではメイショウサムソンの仔が穴を開けていたが、スケールよりも当日の条件にマッチしているかどうかのほうが重要なのだ。
●パドックを見る
若さを見せる馬も多く、結果に繋がり易い。
少キャリアの馬同士が対戦する2,3歳戦はローテーション分析がストレートに結実し易く、収益の軸となるカテゴリーである。G1級の馬と1勝で終わる馬が対等に枠を与えられているという特殊性に加え、血統背景や1戦限りのパフォーマンスといった当該レースに関わりの薄い要素が人気に偏りを生じさせやすいため、高い収益性が生じるのだ。
ポイントをまとめておく。
●指数は関係がない
重賞を好走すれば平場より大きな数値を獲得するが、トップクラスを走り切った疲労も同時に抱えるため、高い指数ほどむしろ危うさがある。
●当該コース適性重視
多くの馬が初コースとなる場合、戦歴の純粋な評価がそのまま結果に繋がることが多い。
キタサンブラックは前走の先行歴が有利で、馬格があることや配合から中山向きのパワーを持つことは想像に難くない。
差して新馬勝ちした後に突如2番手押切りした内容はスケールを感じさせる。ちなみに前走の1番人気は重賞好走後のダッシングブレイズだった。同様の構図である。
ダノンプラチナは戦前から小回りコースが不安視されていたが、加えて初めて追い込んだ後の距離延長となることもマイナスである。さらに重賞好走後のストレスもあった。
京成杯1,2着のベルーフ、ブラックバゴは差し馬場だったこと、また中山2000と1800の差し易さの違いから好走は難しかった。
●血統は適性評価に留める
このレースが示すとおり、血統背景によるスケール比較は馬券の弊害になるといえる。少なくとも全馬が1勝する実力は有しているのであるから、戦歴とパドックから考えるべきだ。
前日の若葉ステークスではメイショウサムソンの仔が穴を開けていたが、スケールよりも当日の条件にマッチしているかどうかのほうが重要なのだ。
●パドックを見る
若さを見せる馬も多く、結果に繋がり易い。
2015年3月1日日曜日
後藤浩輝の自殺について
悲劇であればストーリーがあるものだが、ただ自死の事実だけが伝えられていることに当惑している。
少なくとも競馬に於いては、苦労して復帰した後、好騎乗を続けており、先週も3勝。順調に見えただけに理解に苦しむ出来事だ。
博打を打つような連中は物事の原因をいうのが好きなので、たちまちに諸説入り乱れているが、未だ説得力を持った説はないように思う。
今日も淡々とレースは繰り返され、競馬番組では「3月は出会いと別れの季節です」などと予定された進行に終始しているが、なんとも異様な雰囲気を感じずには居れない。
競馬は反復を強く意識させる。コースは円形で、いつも回帰してくる。パドックも同じで、馬は周回させられる。開催は繰り返され、3月は出会いと別れの季節だ。
今にして思えば、後藤の落馬は反復強迫となっていたのではないか。
2012年NHKマイルCでの落馬の後、復帰直後の同年9月に再び落馬。2013年10月に復帰し、2014年4月にまた落馬。11月まで休養を余儀なくさせられていた。いずれも点で見ると、不運な事故としかいえない事象だが、これだけ繰り返されるのは尋常ではない。
犯罪被害者の一定数は自意識の考えとは関係なく、無意識に行う不用意な行動によって再び被害に合うといわれる。即ち反復強迫である。後藤の直近の言動に影を感じさせるものはなく、死を想起させるとすれば21日に落馬したことだ。それはこれまでと違って軽傷で済み、翌日には2勝するなど大事に至らなかった。
レースでの死(失格)を意味する落馬は、再三、後藤の身体を痛めつけた。今度の落馬で幸運にも痛手を負わなかったことは、却って彼に不吉な衝動を与えたのではないか。
これは邪推に過ぎない。
献花台に花は絶えないが、受け止められない限り、喪の作業は完結しえない。当局とJRAはもう少し事実関係を明らかにしてほしい。こんな痛ましいことは繰り返すべきではない。
少なくとも競馬に於いては、苦労して復帰した後、好騎乗を続けており、先週も3勝。順調に見えただけに理解に苦しむ出来事だ。
博打を打つような連中は物事の原因をいうのが好きなので、たちまちに諸説入り乱れているが、未だ説得力を持った説はないように思う。
今日も淡々とレースは繰り返され、競馬番組では「3月は出会いと別れの季節です」などと予定された進行に終始しているが、なんとも異様な雰囲気を感じずには居れない。
競馬は反復を強く意識させる。コースは円形で、いつも回帰してくる。パドックも同じで、馬は周回させられる。開催は繰り返され、3月は出会いと別れの季節だ。
今にして思えば、後藤の落馬は反復強迫となっていたのではないか。
2012年NHKマイルCでの落馬の後、復帰直後の同年9月に再び落馬。2013年10月に復帰し、2014年4月にまた落馬。11月まで休養を余儀なくさせられていた。いずれも点で見ると、不運な事故としかいえない事象だが、これだけ繰り返されるのは尋常ではない。
犯罪被害者の一定数は自意識の考えとは関係なく、無意識に行う不用意な行動によって再び被害に合うといわれる。即ち反復強迫である。後藤の直近の言動に影を感じさせるものはなく、死を想起させるとすれば21日に落馬したことだ。それはこれまでと違って軽傷で済み、翌日には2勝するなど大事に至らなかった。
レースでの死(失格)を意味する落馬は、再三、後藤の身体を痛めつけた。今度の落馬で幸運にも痛手を負わなかったことは、却って彼に不吉な衝動を与えたのではないか。
これは邪推に過ぎない。
献花台に花は絶えないが、受け止められない限り、喪の作業は完結しえない。当局とJRAはもう少し事実関係を明らかにしてほしい。こんな痛ましいことは繰り返すべきではない。
2015年1月16日金曜日
【適性】2014阪神カップ
第9回阪神カップ(G2) - netkeiba.com
前日時点ではウリウリを狙っていたが、当日のレースを見ていると前週までの素軽いディープインパクト産駒が直線一気を決めるような馬場ではなく、スタミナ寄りの差し馬が走っていた。また、パドックも余裕残しであまりいい気配でなかったこともあり、ダイワマッジョーレを本命とした。
ただ、ダイワマッジョーレは馬格がない馬で、スピード馬場でなくなったとはいえ、阪神1400ではパワー負けするのではないかと不安があったが、実際、馬格があるパワータイプの後塵を拝する結果となってしまった。
有馬記念もそうだが、馬場や展開の微妙なズレで、狙った馬とは逆のタイプが来る場合が少なからず生じる。人気馬であれば諦めるほうが賢明だが、10倍前後であれば、逆タイプの最上位は押さえておくほうが的中率の観点から理想的だ。
年が改まったのを機に、しばらく適性論の考察を進めてみたい。
私は補助的に適性を考えるため、以下のようにかなりザックリとした分類で見ている。
●スピードタイプ…高速馬場や上がりの速いレースが得意。荒れた馬場や深いダートが苦手。
馬体:中(概ね450~500kg前後)
例)ディープインパクト、キングカメハメハ、フジキセキ、サクラバクシンオー、ミスプロ系
●スタミナタイプ…若干時計が掛かるレースが得意。スピードタイプほど素軽さがなく、パワータイプほどダート適性がない馬。
馬体:小中(概ね400~500kg前後)
例)ハーツクライ、ステイゴールド、グレイソブリン系、ノーザンダンサー系、ロベルト系
●パワータイプ…ダート適性がありそうで(実際の戦績は問わない)、特殊な馬場で強い。スピード競馬では足りず、スタミナ競馬で脆い馬。
馬体:大(概ね500kg以上)
例)シンボリクリスエス、ダイワメジャー、マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ミスプロ系、フレンチデピュティ
例は代表的なパターンで、同じ種牡馬でもタイプが異なる場合もある。ウリウリ、ミッキーアイルはスピードタイプだが、馬格があるリアルインパクトはパワータイプと考えたほうが戦績からしっくり来ると思う。
ロサギガンティアもフジキセキ産駒にしては馬格がありパワー寄りのタイプだ。阪神カップでは使い込んで疲れが気になるうえ脚質からして距離も忙しかった。
芝戦では来ている種牡馬と馬格で日々の傾向がだいたい見える。
例えば、正月開催の京都は時計が速く、スピードタイプの差し馬が走っていたが、4、5日目からは馬場が踏み固められた影響かパワー寄りの先行馬が走り易くなっている印象を受ける。
中山の場合、速めの馬場で始まり、スピードタイプの先行馬が走っていたが、開催が進むにつれ時計を要すようになってきて5日目はノーザンダンサー系やサンデーサイレンス系のスタミナタイプが目立って走っている。
ダート戦は基本的にパワー馬間の比較となり、来ている馬の馬格からスピード要求量をある程度測ることができるが、スタミナがポイントとなるレースはさほどないため、別のロジックが必要となるように思う。これは今後の課題とする。
前日時点ではウリウリを狙っていたが、当日のレースを見ていると前週までの素軽いディープインパクト産駒が直線一気を決めるような馬場ではなく、スタミナ寄りの差し馬が走っていた。また、パドックも余裕残しであまりいい気配でなかったこともあり、ダイワマッジョーレを本命とした。
ただ、ダイワマッジョーレは馬格がない馬で、スピード馬場でなくなったとはいえ、阪神1400ではパワー負けするのではないかと不安があったが、実際、馬格があるパワータイプの後塵を拝する結果となってしまった。
有馬記念もそうだが、馬場や展開の微妙なズレで、狙った馬とは逆のタイプが来る場合が少なからず生じる。人気馬であれば諦めるほうが賢明だが、10倍前後であれば、逆タイプの最上位は押さえておくほうが的中率の観点から理想的だ。
年が改まったのを機に、しばらく適性論の考察を進めてみたい。
私は補助的に適性を考えるため、以下のようにかなりザックリとした分類で見ている。
●スピードタイプ…高速馬場や上がりの速いレースが得意。荒れた馬場や深いダートが苦手。
馬体:中(概ね450~500kg前後)
例)ディープインパクト、キングカメハメハ、フジキセキ、サクラバクシンオー、ミスプロ系
●スタミナタイプ…若干時計が掛かるレースが得意。スピードタイプほど素軽さがなく、パワータイプほどダート適性がない馬。
馬体:小中(概ね400~500kg前後)
例)ハーツクライ、ステイゴールド、グレイソブリン系、ノーザンダンサー系、ロベルト系
●パワータイプ…ダート適性がありそうで(実際の戦績は問わない)、特殊な馬場で強い。スピード競馬では足りず、スタミナ競馬で脆い馬。
馬体:大(概ね500kg以上)
例)シンボリクリスエス、ダイワメジャー、マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ミスプロ系、フレンチデピュティ
例は代表的なパターンで、同じ種牡馬でもタイプが異なる場合もある。ウリウリ、ミッキーアイルはスピードタイプだが、馬格があるリアルインパクトはパワータイプと考えたほうが戦績からしっくり来ると思う。
ロサギガンティアもフジキセキ産駒にしては馬格がありパワー寄りのタイプだ。阪神カップでは使い込んで疲れが気になるうえ脚質からして距離も忙しかった。
芝戦では来ている種牡馬と馬格で日々の傾向がだいたい見える。
例えば、正月開催の京都は時計が速く、スピードタイプの差し馬が走っていたが、4、5日目からは馬場が踏み固められた影響かパワー寄りの先行馬が走り易くなっている印象を受ける。
中山の場合、速めの馬場で始まり、スピードタイプの先行馬が走っていたが、開催が進むにつれ時計を要すようになってきて5日目はノーザンダンサー系やサンデーサイレンス系のスタミナタイプが目立って走っている。
ダート戦は基本的にパワー馬間の比較となり、来ている馬の馬格からスピード要求量をある程度測ることができるが、スタミナがポイントとなるレースはさほどないため、別のロジックが必要となるように思う。これは今後の課題とする。
2015年1月1日木曜日
有馬記念後記
エピファネイア本命だったが、仕掛け遅れに尽きる内容。
折り合いへの懸念が戦前から強調されていたが、前2走はフラストレーションがピークの状態で、一度勝ったことで和らぐことは予見できた。実際、当日は気負いを見せず、落ち着いた気配だった。要はいらぬ心配をしたに過ぎないわけだが、陣営が事前に折り合い重視を表明しており、度胸があまりないジョッキーなのも分かっているのだから、スローも想定すべきレースだったのかもしれない。
ジェンティルドンナは多少疲れがありイレ込みぎみだったが、内利して得意の瞬発力勝負になったため流れに乗りきった。
ゴールドシップは他路線の利があったが、同様に流れが合わず、別の他路線馬であるトゥザワールドが割って入ったかたち。
ワンアンドオンリーは馬体が絞れず、パドックで全く覇気がなかった。前2走で馬が萎んだようにも思え、復調するまで時間を要するかもしれない。
折り合いへの懸念が戦前から強調されていたが、前2走はフラストレーションがピークの状態で、一度勝ったことで和らぐことは予見できた。実際、当日は気負いを見せず、落ち着いた気配だった。要はいらぬ心配をしたに過ぎないわけだが、陣営が事前に折り合い重視を表明しており、度胸があまりないジョッキーなのも分かっているのだから、スローも想定すべきレースだったのかもしれない。
ジェンティルドンナは多少疲れがありイレ込みぎみだったが、内利して得意の瞬発力勝負になったため流れに乗りきった。
ゴールドシップは他路線の利があったが、同様に流れが合わず、別の他路線馬であるトゥザワールドが割って入ったかたち。
ワンアンドオンリーは馬体が絞れず、パドックで全く覇気がなかった。前2走で馬が萎んだようにも思え、復調するまで時間を要するかもしれない。
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